No.1153  無の上のいのち


  わたしたちのいのちを無の上に置いてみれば、このいのちの一瞬一瞬が無上のいのちとなります。すなわち、たちまちにして、無限の価値を持った、貴重この上ない、全一的生命の、純粋経験世界に、自らの身を浸すことになるのです。
  無には境界もなければ時もなければ世間的な常識もありません。無はまさに絶対無なのです。その絶対的な無の上にこのいのちを置いてみると、その無の絶対性に照らし出されるかのようにして、わたしたちのいのちの丸ごとが、絶対的な存在の光を帯びて際やかに感じられてくるのです。まさにそれは、いのちの全的な顕現であり、生命の純粋感覚の悦ばしき充溢なのです。そして、このいのちの本質そのものが自らを転じ始めます。そしてまた、世間的な常識に囚われることのない、より本質的な視座から世界を見始めます。そして、おのずから自らのいのちの本質を全的かつ創造的に転じていきたいと願うようになるのです。また、それとともに、自らの精神世界も、これまでずっとその意識を縛っていたあらゆる既成の常識を超えて、無限に広がり始めます。そして、それと同時に、無限回の精神的脱皮が始まるのです。やがて、精神は、悦びに満ちた長い遍歴の末に、いつしか自己中心的な殻を脱ぎ捨て終えて、とうとう全一的自己へと変容します。そして、それ以降は、全人類のみならず、全地球生命系による全一的共生進化、すなわち、人類の内なる最高本質である精神を中心とした、全地球生命系による最高次の共生的進化過程へと主体的に踏み込んでいくのです。
  かくして、一人の常識的な人間が、無の上のいのちの真実に目覚め、無の上のいのちの本質と一体化し、ついには、無の上のいのちの本質的な夢であり究極的な祈りでもある地上のユートピア実現に向かって、自らの生命活動を全一的に統合させていくことになります。

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