No.1143 『 永遠の今ここ 』のいのちの本質を充実させ豊かにする
この世において真に在るのは、全体世界から切り離された刹那的で孤立的な今ここではなく、存在するすべてのものが一体となった永遠の今ここです。
さて、世界との本質的な関係をまだ十分に意識していない人々や組織などは、ややともすると、刹那的で孤立的な今ここを生きながら、世界を一方的に対象化したり、自らの経済的な成功を求めて世界を手段化したりします。そして、しばしば世界の全一調和的な本質を損なってしまうのです。
また、そのような人たちや組織などの価値観もこの世の全一調和的な本質を十分に反映しない刹那的で近視眼的なものに偏りがちです。そして、そのことによってしばしば世に多くの問題を引き起こしてしまいます。
他方、自己と世界とを一体的に捉え、できるだけこの世の全一調和的な本質に遵おうと努める本質主義者は、『 永遠の今ここ 』のいのちの本質を充実させ豊かにするような社会の実現を夢み、常にすべてが本質において一体となった全一的ハーモニー状態を地球社会全体に行き渡らせたいと願うのです。そして、それはいわば個人的な欲望ではなく、わたしたち人間にとってもっとも大切で普遍的ないのちの本質価値をどこまでも社会の中心に据えながらそれぞれの個人的な好みを適度に楽しみ合うような社会であり、また、大自然と地球生命系と人類との全一調和的な創造性を楽しむところでもあります。
本質主義者は、『 永遠の今ここ 』に現れた全一的な真理を離れては健全な社会は実現できないと信じ、節度なく徒に生活の便利さや物質的な豊かさを追い求めるのではなく、どこまでも全一調和的ないのちの本質的豊かさと自由な創造性とを生きたいと願うのです。
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