No.1843  人類は自らの狂気によって衰滅する

  西欧近代において自らの能力に驕り高ぶってすっかり分別を失ってしまった人間たちは、そのままさらに調子に乗って、自然を容赦なく支配し、私有し、徹底的に貪りつくすなどという狂気に至ります。そして、それ以来ずっと狂いっぱなしの人類は、自ら思いつく限りのあらゆる種類の<狂>行を世界のいたる所で重ねてきて、すでに今では、地球の自然を徹底的に破壊し、その気候を劇的に変え、自らの社会環境のみならずその精神性すらも甚だしく劣化させてしまいました。そして、今や自らの終末を目前に引き寄せてしまっているのです。
  しかし、それにもかかわらず、今もって人類は、少しも自らの限度を弁えることなく、さらなる刹那的享楽と目先の物質的・経済的豊かさを求めて、個人的にも企業的にも、国家的にも民族的にも、お互いに鋭く対立し、競い、貪り合っている始末なのです。そして、ますます地球の自然は劣化し、気候変動が甚だしくなり、自然災害や食料不安や水不足や疫病に見舞われ、経済格差のさらなる拡大によって社会不安が増大し、やがて、すっかり自らの未来を見失った人々の精神がさらなるペシミズムとニヒリズムに侵され、ついに人類は、身体的にも精神的にも社会的にもその狂気の極みの中で滅び去ります。

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