No.2081  本質的考察 130 : 自由という名の本質的狂気について (2)

  聖なるものがカネだけになってしまった現代の資本主義世界ではあらゆるものがダメになっていきます。 そして、地球温暖化がさらに進行する中、現代都市を巨大な砂嵐が襲うばかりでなく、世界中いたるところで、連日、記録的な洪水や暴風や干ばつや熱波が襲い掛かります。
  さて、ヨーロッパ近代において多くの犠牲を払ってようやく勝ち取られた個人の自由(な生命活動)がなぜたちまちにして自然を破壊する反本質的凶器へと変質してしまったのかと今改めて考えてみる時、わたしたちは近代ヨーロッパにおける非有機的な自然観と行き過ぎた人間中心主義に思い至ります。 そして、その底に潜んでいる、わたしたち人間のいのちを支えてくれている大自然に対する感謝の念や畏敬の念の希薄さに気付くだけではなく、さらには人間のさらなる物質的豊かさや便利さのために徹底的に自然を人間の力で支配し搾取しようとする行き過ぎた人間中心主義にも気付くのです。 そして、このような心的傾向の上に、やがて資本主義的な『 自由主義的経済人間 』たちがヨーロッパを、そして、世界全体を覆い尽くしていきます。 かくして、利潤のためにいのちの本質価値が急速に損なわれる勝れて反本質的な時代が地上に立ち現れるのです。 この時、人間の自由な生命活動が狂気の様相を帯び、自然を破壊する凶器と化してしまうのです。 そして、地球の生命環境が日に日に劣悪化し、人間の没落は今や時間の問題となってしまいました。


この記事へのコメント

この記事へのトラックバック