N0.3106 Homo stultus [ ホモ・ストゥルトゥス ( 愚かな人 ) ] 6




  もしも、一万年前に農耕に目覚めた人類が、その後、際限なく自然を私物化し貪りながらひたすら自分たちの豊かさと便利さとを求める行き過ぎたエゴイズムによってではなく、大自然の全一調和的な法則に逆らわないどこまでも節度ある本質的な知恵によって農耕を活用できていたとするならば、わたしたち現生人類は、その本来の目的である、自分たちのより良きサバイバルのために自らの恵まれた知性を活かすことのできる真にHomo sapiens sapiens の名に相応しい者となっていたことであろう。 しかながらし、現実はそれとは裏腹に、一部の強欲な人間を中心として、大自然の法則を無視し、自然のみならず同じ人間の仲間をも一方的に支配し搾取するような方向へと急速に雪崩れ込んでいく。そして、やがては自らの存続すら危うくするような無数の禍と時代的狂気を招き寄せるようになっていくのである。 すなわち、Homo sapiens sapiens ではなく、Homo sapiens stultus へと変異し没落する道へと種的に迷い込んでしまうのである。



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