No.3297  神の見えざる手について




  農耕と牧畜による富の蓄積が始まって以来、人類は、アダム-スミスが前提としたような他者への自然な共感を前提とした神の見えざる手による公平な社会への道ではなく、逆に、エゴイズムの無限肥大化 ( 富の独占的支配欲の暴力的暴走 ) による果てしなき覇権争いへの道を辿り始めている。そして、そのような人類史的状況は、アダム-スミスが生きていた産業革命期においてはすでに、そのまま加速度的に現代世界へとつながる最終的な帝国主義的な色彩を帯びた覇権争いのピーク時に差し掛かっているのである。そのような時期に、呑気に他者への自然な共感を前提とした神の見えざる手を当てにしたような自由放任的な自由主義的経済学を主唱するなど初手から間違っていたのである。むしろ、すでに働かなくなって久しい他者への自然な共感を補うような強固な社会的経済的法制度や政治体制や社会構造などを打ち立てるべきだったのである。ちなみに、現代のネオ-リベラリズムが世界にもたらした混乱状況は自由放任的な自由主義経済学の本質的性質を如実に物語っている。そもそも経済学には何よりもまず、すでにあてにできなくなった、他者への自然な共感を前提とした神の見えざる手を補うような社会的政治的経済的な高次統合的知恵が必要だったのである。その意味で、その知恵の欠落した、アダム-スミスの自由放任的な自由主義的経済学に端を発する、そして今や経済格差を極大化させて社会に二極対立をもたらすにいたった現代のネオ-リベラリズムは、根本的かつ絶対的かつ人類史的に間違っているのである。
  ちなみに、このような愚かしい経済システムが崩落する時、最悪の場合、世界は一気にエゴ剥き出しのサバイバル状況に陥ってしまう危険性がある。そして、その時はすぐ目前に迫っている…


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  ・Jim Rickards: The Road To Ruin
  ・US Will Lose The Reserve Status, There Will Be An 80-90% Devaluation Of The New Dollar:Jim Willie




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