No.3933 自滅する人類 






 人類は無知と貪(むさぼ)りに因(よ)ってまもなく自滅します。これまで人類が知恵だと思い込んできたものが実は単なる無知と貪りに過ぎなかったのです。そして、そのような無知と貪りに過ぎなかった贋(にせ)の智恵の働きによって人類は滅びていくのです。
 無知と貪りはコインの表と裏のようです。無知は人の心に貪りを生み出し、そして、その貪りは無知そのもの証(あかし)に他ならないのです。そして、現代の資本主義は、まさにそのような無知と貪りによって生み出された究極的な本質破壊システムであり、そのようなシステムに群がる資本主義者はまるで狂った猿(ましら)のようです。
 さて、無知はこの世の本質を理解することができません。そのためにいつまでも貪欲(とんよく)に囚われて暴走し続けるのです。そして自然の全一的な秩序を乱し、汚し、破壊します。また、巡り巡って自らをも破壊するに至ります。まことにもって無知と貪りは狂った猿の如しです。
 ところで、無知が観ることのできないこの世の本質とは一体どのようなものなのでしょうか。それは、あらゆるものが一体となった完全状態であり、かつまた、その完全状態の不断の持続状態でもあります。すなわち、全一統合的な完全状態の純粋持続であり、それ故、不完全状態の否定(不在)に他なりません。
 わたしたち現生人類が、知恵という名の無知と貪りに囚われるまでは、過剰な自己意識などもなく、それ故、自己中心的な煩悩や執着に囚われて狂った猿のように暴走し続けるということもなく、その時々の自然の欲求を自ずから満たすことによって本来の完全状態を易々と維持し、煩悩や執着の炎を滅した「涅槃寂静(ねはんじゃくじょう)」(いや、むしろ、もともと行き過ぎた煩悩や執着の炎などの無い自然な完全調和状態=絶対空=聖なる生命エネルギーの自律的純粋展開)を生きていたのでした。それがいつしか知恵という名の無知と貪りによって損なわれてしまい、やがて、欲望の暴走文明を築き上げていったのです。そして、わたしたちはその愚行の報いを受け、今や種的滅亡の危機を目前にして足掻き続けている有様なのです。事ここに至ってもなお、われわれ現生人類が運良くこの宿命的危機を乗り越えて生き延びることができるのだとすれば、それは、知恵という名の無知と貪りに囚われて暴走し続けてきたこれまでの本質破壊的な文明活動の愚かしさに心の底から目覚め、そして、さらには、自らの息で自らの貪りの炎を吹き消すことによって、ふたたび、自然と一体の本質的完全状態へと自覚的に回帰することによって、いわば、人類として奇蹟的な精神的飛躍を遂げることができた時だけなのです。




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