現代文明と本質
現代文明は本質破壊的です。この世の本質すなわち全一性を考慮しない現代文明は、構造的、日常的にこの世の本質を損ない、そのことによってわたしたちは自らのいのちの健全性や社会の健全性をも加速度的に失っていきます。今や誰の目にも明らかなように、自然環境も、社会環境も、また、身体的にも精神的にも、わたしたち現代人の本質的健全性は大きく損なわれてしまっているのです。あるいは、そのことは典型的に、地球温暖化現象や世界的な経済格差の拡大やテロリズムの頻発やエゴイズムの蔓延、また、抗生物質に対する耐性菌の急激な増加や新しい感染症の増加とその世界的な拡大などに現れているといえるのかもしれません。
全一性を見失い、余りに分析的になりすぎた近代ヨーロッパ文明は今や文明的ペストとなって人類のみならず地球生命系全体を滅びの淵へと追い遣りつつあります。
このような現代にあってもっとも優先されるべきことは文明自体の本質化です。すなわち、失われてしまった全一的な物の見方や社会のあり方をふたたび取り戻すことなのです。
現代の文明的な危機を乗り越える最善手は文明的な本質回帰に他なりません。現代文明を高次統合するような形で全一調和的な物の見方と社会システムをグローバルに創造すること、このことこそが今わたしたち現代人にもっとも求められていることなのです。
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