敗戦後60年のこの体たらく 


  さて、敗戦後60年、アメリカの強い影響下で、自民党を中心に、もっぱら経済成長を目指して突き進んできて、今この国は何を勝ち得たというのでしょうか。それは、この国の自然環境と生命環境と社会環境と精神環境の劣悪化なのです。もちろん、確かに経済的・物質的な豊かさと便利さを手に入れはしたのですが、今やそれも経済的二極化の進行と共に多くの人にとっては無縁なものとなりつつあります。そして、この国には、結果的にただ、自然的、生命的、社会的、精神的な環境の劣悪化だけが残ったのです。
  しかし、戦後世界を眺めてみれば、このことは何も日本だけのことではなく、程度の差こそあれ経済的な成長に囚われすぎた現代の資本主義社会に共通の問題なのです。そして、このような現代文明の孕んでいる愚かしさや危険性は今や誰の眼にも明らかなのですが、多くの人は物質的な豊かさに眼がくらんでそれが十分に見えないか、見えてはいてもその居心地の良さを失いたくないばかりに見えない振りをして真正面からこの問題と向き合おうとはしないのです。そして、事態をさらに悪化させていきます。
  もちろん、本質主義者も生活の本質的な部分(衣・医・食・職・住など)の安定、充実を図る必要性を否定するものではありません。むしろそれを積極的に推し進めていかなければならないと考えます。しかしながら、本質主義者は、無闇矢鱈な経済的・物質的な豊かさや便利さよりももっと大切なものが人間社会にはあると信じます。そして、それがまさしく、自民党を中心とした戦後60年の政治が大きく損なってきた健やかな自然環境であり、生命環境であり、社会環境であり、精神環境なのです。そして、本質主義者は今、一日も早くこれまでの反本質的な自民党の政治から抜け出して、本質最優先のもっと人間味のある政治を確立していかなければならないと強く主張するのです。

"敗戦後60年のこの体たらく " へのコメントを書く

お名前
ホームページアドレス
コメント[必須入力]