No.1693  全体観・生命観

  人間社会にとってもっとも大切なことでありながら皮肉にも今の世にもっとも欠けていると本質主義者が常々感じていることは、この世に対する全一連関的な本質的全体観であり、そしてまた同時に、わたしたち人間と大自然およびこの世の生きとし生けるものとの間に緊密に織り上げられているいのちのネットワークに対する全一連関的な生命観です。そして、このような全一連関的な世界認識と生命認識が欠落していることから現代社会に蔓延るあらゆる歪みや問題も生じてくると本質主義者は感じているのです。
  さて、かつてはわたしたち人間も、他の数多の生き物たちがそれぞれにそれぞれの生を営んでいるこの自然世界と、わたしたち人間自身とがお互いに緊密に関係し合った一体的なものだということは直感的に了解していたのでした。しかしながら、人間は次第にそのバランスの取れた全一連関的な全体観や生命観から逸脱して、自己中心的な傾向を強めていきます。そして、西欧近代における機械論的な科学や物質主義的な経済学や資本主義経済システムなどの誕生以来、その影響を受け続けてきて、今では世界中に、人間本来の全一連関的な全体観や生命観からは遥かにかけ離れた、全体世界との正しい関係性を見失った、余りに視野の狭い物質主義や経済主義や利己主義などが蔓延してしまい、その人間中心かつ自己中心に偏りすぎた恣意的活動によって、この世の本質であり生命世界の本質でもある重層的にして多様な全一連関的なバランス状態を地球上のいたるところで壊してきたのでした。しかも、今に至るも、その根本的な原因が、この世の全一連関的な本質的全体観や地球生命系の全一連関的な生命観からの逸脱にあるということに気付かないまま、いつまでも同じように利己的で物質主義的な経済主義に凝り固まった本質破壊活動に終始しているのです。
  このままでは、人類に未来はありません。一日も早く、人間本来の全一連関的な全体観と生命観を取り戻し、その正しいものの見方に相応しい文明を全一統合的に築き上げなければならないのです。

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