No.1728   意識と言語と社会とその未来


  本質的な意識(世界観・価値観)から本質的な言語(体系)が生まれ、本質的な言語体系から本質的な社会が生まれ、本質的な社会から本質的な未来が生まれます。同じように、反本質的な意識から反本質的な言語が生まれ、反本質的な言語から反本質的な社会が生まれ、反本質的な社会から反本質的な未来が生まれ(=本質的な未来が閉ざされ)ます。
  ところで、わたしたちの生きている現代世界はどうでしょうか。それは誰の眼にも明らかなように、異常なまでに反本質的な世界であると言わねばなりません。そして、その反本質性の根底には、経験主義に偏りすぎた反本質的な世界観や価値観があり、その反本質的な世界観・価値観を反映した英語体系があります。そして、この先には反本質的な未来が待ち受けているのです。
  このままでは、この世の永遠普遍の本質である全一連関的バランス状態の恒常的維持の法則が、さらに現代世界のいたるところで蹂躙されていきます。そして、地球上の生命環境がさらなる危機にさらされていくのです。そして、人類の本質的未来は、遠からず、完全に閉ざされてしまうことでしょう。それを防ぐためには、わたしたちは、このような忌まわしい状況を生み出した反本質的な世界観と価値観、および、そのような世界観や価値観の上に構築された反本質的な言語体系から自由にならなければなりません。そして、新たに、この世の本質を正しく反映した全一調和的な世界観・価値観に基づいたどこまでも本質的な言語体系を打ち立てていくのです。そして、それは多くの先住民族が共有している、大自然に対する畏敬の念や、大自然と人間との全一統合的な一体観や、大自然の全一連関的な生態系を徒に破壊しない本質的な知恵、すなわち、人間の欲望の赴くままに節度なく自然の恵みを貪らない生活様式などといったものを十分に反映したものでなければなりません。そして、そのような本質的な言葉の体系に基づいて本質的な社会を築き上げ、さらには、本質的な未来を自らの力で招き寄せるのです。
  古今未曾有の歴史的かつ文明的な転換期にある今、わたしたちはより良き未来を切り拓いていくためにも、ここで一度、自らの世界観や価値観、および、それから生み出される日常の言語体系、さらには、その言語体系によって構築される社会のルールやシステムや構造の在り方などについても根底から見つめ直してみる必要があると本質主義者は強く感じるのです。殊に、自然破壊と共に、現代社会における言語的な乱れと劣化と、そしてまた、世界の言語的多様性の喪失とが同時的に進行しつつある今、この事は緊急を要する課題であると考えるのです。

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